世にもアンビリーバボーな物語
2014年 12月 11日
ツルニーニョ
長野もボッコリ降りました。
一気に降るとね、車が立ち往生したり大変です。
こういう時こそ助け合いの精神を大切にしたいですね。
助けられた方も人の暖かさを感じ、助けた方もなんだかスッキリするもんです。
しかし…
しかしです…
必ずしもそうではない場合もこの世には存在するのです…
今回は、ちょっとした歪みが巻き起こした、不思議な、釈然としないお話……
その日の夜は数年に一度の大寒波が到来し、私が住む長野市も例年にない大雪に見舞われていました…
夜9時前。
私は暖まった部屋で「ビートたけしプレゼンツ、奇跡体験アンビリーバボー」の最後のオチの部分を観ていました。
「ピンポーン」
(ん?こんな時間に誰が…?)
訝しく思いながらも玄関の戸を開けてみると……
荷物を持った郵便局員が。
40~50歳台くらいの女性の方…
どうやら雪の降りしきる中、私宛の荷物を届けに来てくれたようです。
その赤くなった頬と雪の付いた靴を見ると、とてもありがたい気持ちになりました。
とは言うものの、その時私は
はやく「アンビリーバボー」の続きを…!
とも思っていたのです。
女性「寒い中ごめんね~!ちょ…」
私「いえいえ!こちらこそ~ありがとうございますー」
女性「…ちょっと手伝ってもらえないかな~?」
私「…??」
女性「そこで車が雪にハマっちゃって…ごめんねぇ~!」
アンビリーバボーが観たい私は思いました…
(なぜこの人は初対面の私にお願い事をするのに、タメ口なんだろう…郵便局員は敬語が使えないのだろうか…)
と。
私は以前、「郵便局タメ口事件」というものに遭遇しており、この時かなり敏感になっていたのかも知れません……
※だいぶ前に「局員」という記事を書いてるのでそれを見ていただきたい。
そうは言ってもオバチャンのタメ口は生物学的な特徴でもあるでしょうし、
何よりも困った時はお互い様の精神で、私は服を着込み外へ出ることにしたのです…
この時私はまだ…
あんなに釈然としない気持ちになるとは…
夢にも思っていなかったのです……
外へ出ると寒波は下り坂とはいえ、まだ雪はもうもうと降り続いていました。
オバチャンが乗って来た赤い軽自動車は、車の腹が雪の上に乗ってしまい、タイヤが空回りしてしまう状態でした。
これを動かすには、車の下の雪を掻き出すしかありません。
私はスコップを取りに一旦アパートに帰り、スコップ2本を手に現場へ戻って来ました。
オバチャンは電話をしていました。
どうやらこの後配送する予定だったお宅へ、今日は行けそうにない旨を伝えているようです。
私は作業を始めました。
雪はかなりの量で、しかも下のほうは硬い氷になっていてなかなか砕けません。
オバチャンの電話は終わったようです。
2人でやれば早く終わるだろう…
オバチャンは再び電話をかけ始めました。
私は汗をかき始めました。
オバチャンの電話が4、5件目に突入した頃…
私の手は感覚を失いつつありました。
アンビリーバボーを見逃し、雪に濡れながら汗をかいている私は思いました…
(え…?なにこの状況?オレ一人にやらせてアンタは仕事の後処理かい!スコップ2つあるよ!スコップ2つあるよー!!)
と。
少しムカついてきた私はオバチャンに提案しました。
私「あのー、会社に助けの車とかお願いしたほうがいいかも知れませんね…これ」
そうです。これで救助の車が来るようなら、オバチャンは車で待機して私は部屋に戻ろうと思ったのです。
オバチャンは会社に電話します。
オバチャン「もしもし…車が動かなくなっちゃって……はい……あ、はい……今お客さんに手伝ってもらってます……はい……○○の○番地です。ええ……あ~そうですか……わかりました。」
オバチャン「来られないんだって……」
この時何にイラっとしたかって、助けに来ない郵便局もさることながら
会社に敬語でオレにタメ口かい!!
と言うことなのです。
いよいよ「JAF呼んだほうがいい」の一言で済まそうと思ったその時、
同じアパートの住民の方が帰ってきてしまいました。
そしてもちろん、その方も、この状況をみれば手伝ってくれます…
もう一つのスコップを手に取り、ガンガン雪を削っていきます。
そう、私は帰るタイミングを完全に逸してしまったのです。
オバチャンはというと……
「もしもし、すみませ~ん!車動かなくなっちゃって、お届け明日になってもうんたらかんたら」
アホか
数十分後、車は無事脱出しましたが……
アンビリーバボーのオチがどうなったのか……
誰も知る人はいない
長野もボッコリ降りました。
一気に降るとね、車が立ち往生したり大変です。
こういう時こそ助け合いの精神を大切にしたいですね。
助けられた方も人の暖かさを感じ、助けた方もなんだかスッキリするもんです。
しかし…
しかしです…
必ずしもそうではない場合もこの世には存在するのです…
今回は、ちょっとした歪みが巻き起こした、不思議な、釈然としないお話……
その日の夜は数年に一度の大寒波が到来し、私が住む長野市も例年にない大雪に見舞われていました…
夜9時前。
私は暖まった部屋で「ビートたけしプレゼンツ、奇跡体験アンビリーバボー」の最後のオチの部分を観ていました。
「ピンポーン」
(ん?こんな時間に誰が…?)
訝しく思いながらも玄関の戸を開けてみると……
荷物を持った郵便局員が。
40~50歳台くらいの女性の方…
どうやら雪の降りしきる中、私宛の荷物を届けに来てくれたようです。
その赤くなった頬と雪の付いた靴を見ると、とてもありがたい気持ちになりました。
とは言うものの、その時私は
はやく「アンビリーバボー」の続きを…!
とも思っていたのです。
女性「寒い中ごめんね~!ちょ…」
私「いえいえ!こちらこそ~ありがとうございますー」
女性「…ちょっと手伝ってもらえないかな~?」
私「…??」
女性「そこで車が雪にハマっちゃって…ごめんねぇ~!」
アンビリーバボーが観たい私は思いました…
(なぜこの人は初対面の私にお願い事をするのに、タメ口なんだろう…郵便局員は敬語が使えないのだろうか…)
と。
私は以前、「郵便局タメ口事件」というものに遭遇しており、この時かなり敏感になっていたのかも知れません……
※だいぶ前に「局員」という記事を書いてるのでそれを見ていただきたい。
そうは言ってもオバチャンのタメ口は生物学的な特徴でもあるでしょうし、
何よりも困った時はお互い様の精神で、私は服を着込み外へ出ることにしたのです…
この時私はまだ…
あんなに釈然としない気持ちになるとは…
夢にも思っていなかったのです……
外へ出ると寒波は下り坂とはいえ、まだ雪はもうもうと降り続いていました。
オバチャンが乗って来た赤い軽自動車は、車の腹が雪の上に乗ってしまい、タイヤが空回りしてしまう状態でした。
これを動かすには、車の下の雪を掻き出すしかありません。
私はスコップを取りに一旦アパートに帰り、スコップ2本を手に現場へ戻って来ました。
オバチャンは電話をしていました。
どうやらこの後配送する予定だったお宅へ、今日は行けそうにない旨を伝えているようです。
私は作業を始めました。
雪はかなりの量で、しかも下のほうは硬い氷になっていてなかなか砕けません。
オバチャンの電話は終わったようです。
2人でやれば早く終わるだろう…
オバチャンは再び電話をかけ始めました。
私は汗をかき始めました。
オバチャンの電話が4、5件目に突入した頃…
私の手は感覚を失いつつありました。
アンビリーバボーを見逃し、雪に濡れながら汗をかいている私は思いました…
(え…?なにこの状況?オレ一人にやらせてアンタは仕事の後処理かい!スコップ2つあるよ!スコップ2つあるよー!!)
と。
少しムカついてきた私はオバチャンに提案しました。
私「あのー、会社に助けの車とかお願いしたほうがいいかも知れませんね…これ」
そうです。これで救助の車が来るようなら、オバチャンは車で待機して私は部屋に戻ろうと思ったのです。
オバチャンは会社に電話します。
オバチャン「もしもし…車が動かなくなっちゃって……はい……あ、はい……今お客さんに手伝ってもらってます……はい……○○の○番地です。ええ……あ~そうですか……わかりました。」
オバチャン「来られないんだって……」
この時何にイラっとしたかって、助けに来ない郵便局もさることながら
会社に敬語でオレにタメ口かい!!
と言うことなのです。
いよいよ「JAF呼んだほうがいい」の一言で済まそうと思ったその時、
同じアパートの住民の方が帰ってきてしまいました。
そしてもちろん、その方も、この状況をみれば手伝ってくれます…
もう一つのスコップを手に取り、ガンガン雪を削っていきます。
そう、私は帰るタイミングを完全に逸してしまったのです。
オバチャンはというと……
「もしもし、すみませ~ん!車動かなくなっちゃって、お届け明日になってもうんたらかんたら」
アホか
数十分後、車は無事脱出しましたが……
アンビリーバボーのオチがどうなったのか……
誰も知る人はいない
by tsuru0113
| 2014-12-11 11:26